お土産として知られる赤福餅は三重県伊勢市の老舗和菓子店「赤福」の名菓。
そんな赤福には、赤福本店でしか味わい体験することができないことがあるのです。だからこそわざわざ伊勢の赤福本店に訪れる人が後を絶ちません。
では、赤福を知る人を魅了する赤福本店にはどんな秘密があるのでしょうか。
本記事では、赤福本店ならではの赤福餅の特徴や本店の魅力についてご紹介します。
次に伊勢を訪れた際には赤福本店に立ち寄りたくなるはずです。
ひとことでいうなら・・・
赤福本店は伊勢の観光スポット!
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赤福本店の違いはメニューで分かる!支店にはない魅力とは
赤福は奈良出身の私には小さい頃からなじみのある和菓子でごちそうというイメージです。なめらかなこしあんと柔らかでもちもち餅の組み合わせは最高です。
そんな赤福になじみがある私には赤福本店はある意味憧れを持っていました。
赤福のパッケージに描かれた橋のたもとにある赤福本店はいったいどんなところなのだろうかと。
そんな赤福本店には、他の赤福の支店やお土産物店にはない素敵なことが待っています。
これを知ると、お土産物店の赤福だけでは満足できずに、赤福本店を訪れたくなるはず。
赤福本店はメニューでも違いが判る
赤福本店のメニューには、赤福本店限定ものと、赤福本店の赤福だからこそ味わえるものがあります。
赤福本店でできたての赤福餅を食べる
赤福本店の大きな魅力は、できたての赤福餅を食べられることです。
赤福本店のメニューにある「お召し上がり「盆」」。
赤福本店でできたての赤福が食べられるメニューです。
赤福本店では修業期間3年以上の熟練職人「餅入れさん」が手作業で一つひとつ丁寧に赤福餅を作っています。
和菓子の赤福餅はできたてが一番おいしい!
そのできたてほやほやの赤福餅を赤福本店で味わうことができるのです。温かみのある柔らかな餅と、こし餡の絶妙な味わいが堪能できるのは最高ですね。
できたての赤福は本店以外の一部の店舗でも扱いがあるそうです。
赤福本店の赤福餅に添えたほうじ茶のお湯が絶品
赤福本店といえばその場で赤福餅が食べられる「お召し上がり「盆」」。
この赤福盆に添えられているほうじ茶のおいしさも見逃せません。
赤福本店の入口付近には朱塗りの竃があります。
実は、赤福本店では、この朱塗りの竃(かまど)で沸かした湯を使ってほうじ茶を入れるのだとか。
三重県産の「伊勢茶」のほうじ茶の香ばしい香りと、この湯の味は絶品と評判です。
目の前に置かれた赤福盆からは、赤福のしっとりした甘さと熱いほうじ茶の清らかな味わいがほっとひといきつかせてくれます。
伊勢神宮の内宮にお参りに行った帰りはついつい立ち寄ってしまいます。
赤福本店の御菓印は限定もの
赤福本店限定の「御菓印」も人気の特典です。
御菓印とは、全国の老舗和菓子屋の本店だけが持つ、神社でいうところの御朱印のようなもの。
赤福本店では、1会計につき3000円以上の購入で御菓印をもらうことができます。
でも、赤福で3000円以上も買わないという場合も大丈夫。
「御菓印」 のみなら300円で販売してくれます。
参拝の記念になる伊勢神宮の御朱印だけではなく、赤福本店で手作りの赤福を味わいつつ、「御菓印」 も集めるのも面白そうです。
赤福本店で朔日餅を食べることができる
赤福の超人気の限定ものといえば、1月を除く毎月1日に販売される朔日餅。
赤福本店では、普段はメニューにあるお召し上がり盆で赤福とほうじ茶を頂けるのですが、朔日餅が販売される日は朔日餅も食べることができるのです。
これは、伊勢神宮参りによる伊勢の風習「朔日参り」にちなんでいるとのこと。
新たな一月の無事を願って伊勢神宮を参拝した後に頂く赤福の特別なお餅です。伊勢神宮と朔日餅のコラボは赤福本店ならではの体験です。
赤福本店を形作る伊勢の歴史的建造物でお茶を楽しむ
赤福本店は、赤福餅などの商品を販売するだけでなく、その建築様式は伊勢の町屋の特徴である切妻屋根の妻入り造りの歴史的建造物といえます。
赤福本店の佇まいと近くにあるおかげ横丁を含む雰囲気が昔の伊勢参りの風景を彷彿とさせます。まるで時代劇のセットのようです。
赤福本店の入口付近には今でも使われている朱塗りの竃(かまど)。
赤福本店の入口で注文した後は、奥の畳の広間で座って休みつつ赤福が届くのを待ちます。さらに奥には小さな庭と五十鈴川の流れ、伊勢の風景を眺めることができます。
そんな赤福本店は、和菓子も販売する茶屋を超えて、伊勢の観光スポットとともいえるでしょう。
赤福本店の赤福餅が絶品の理由
赤福本店の赤福餅が絶品なのは、伝統の技と厳選された素材にこだわっているからです。
まず赤福餅の生地に使われる餅米は、北海道名寄産を中心とした、時間が経っても固くならないもちもちしたお餅になるものを使います。
このもち米をじっくりと蒸し上げたら、自動餅つき機で実際にお餅をつきます。
赤福の餡に使うのは北海道の高品質な小豆。砂糖にもこだわることでこしあんのしっとりなめらかな食感と味を創り出します。
また、赤福の餡は3本の流れをイメージした形状が特徴的で、餡の味は口どけの良さと深みのある上品な味わいが自慢です。
昔は黒糖の餡を使っていましたが、1911年に当時まだ高価だった上白糖を使った餡が皇后陛下に気に入られ、以来今に至るまでこの味が守られています。
赤福の味へのこだわりは、赤福本店だけではなく、各地のお土産物店で販売される赤福にもこだわっています。
しかし、つくりたての赤福をその場で味わうなら、赤福本店がおすすめです。
赤福本店の店内の雰囲気や行列の様子
赤福本店の店内は、140年以上の歴史を感じさせる昔ながらの佇まいが魅力です。
間口を広げるために高々と構えられた切妻造りの屋根、正面に掲げられた大きな看板、海老茶色の暖簾は、来店するだけでお伊勢参りの雰囲気に包まれます。
店内に入ると、朱塗りの竃から立ち上る湯気に出迎えられます。
畳敷きの座敷席では、職人さんが繊細な指先で丁寧に赤福餅を作る様子が見学できます。この店内で味わえる出来立ての赤福餅は、格別の味わいがあります。
また座敷からは、伊勢神宮の神域を流れる五十鈴川を眺めることができます。対岸の緑の山並みと清流の眺めは、心安らぐひとときを与えてくれます。
赤福餅のパッケージに描かれている橋も右手に見えます。
赤福本店は人気店ゆえの行列ができることも珍しくありません。300年を超える伝統が築いた人気店らしい賑わいは、観光客だけでなく地元の人にも愛され続ける証しといえるでしょう。
赤福本店の場所
住所:伊勢市宇治中之切町26番地
営業時間:午前5時~午後5時(繁忙期時間変更有)
赤福本店の違いはこれ!まとめ
赤福本店は三重県伊勢市にある老舗和菓子店で、代表菓子「赤福餅」の本家本店です。
赤福本店ならではの大きな違いは、300年以上の伝統を守る職人による手作業と、選び抜かれた上質な素材へのこだわりにあります。
赤福のできたての柔らかな餅と絶品の餡を味わえるほか、朱塗りの竃で沸かした名湯で淹れるほうじ茶のおいしさも魅力です。
朔日限定の「朔日餅」や御菓印の特典もあり、趣のある佇まいの店内で本物の味と技を堪能できます。
行列の絶えない人気店ですが、伊勢神宮に参拝した後はつい寄りたくなってしまうお茶屋さんです。
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